見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界の作品情報・感想・評価

「見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界」に投稿された感想・評価

a

aの感想・評価

-
- morning | alone
他人が0から創り上げたものを自分が考えついたもののように発表し、讃えられることに何の意味があるのだろう。草間彌生の映画を彷彿した。映画として見応えがあったし、最後の賞賛されたシーンの言葉が良かった。凌駕され当然。
シソ

シソの感想・評価

5.0
ドキュメンタリーとしてかなり良作かと。

作家の人生をたどりつつ、
彼女の作品、思想、境遇などをつなぎ合わせている。

現在美術界に対する鋭いメスも入っていて
主張のある作品でもあった。

何よりグッゲンハイムの展覧会に実際に行ってたので、このようにしてまたヒルマに会えるにはうれしい。
ama

amaの感想・評価

-


カンディンスキーの前に
抽象画を描いていたヒルマ。

美術史にこれから名を刻み込まれるであろうパイオニア。

世俗的なしがらみから
解放されるように森へとすすみ
自分の精神世界を広げて芸術活動へ昇華させる。

目に見えない、その先にあるものを
描いていた。
ドキュメンタリーとしては人物像や創作の経緯などがまだよくわかっていなくて、固まっていない感じだった。降霊術を使用して創作していたとなると、今後も掘り下げるのなかなか難しそうだけれど…

カンディンスキーがシュタイナーにヒルマの作品を見せてもらってて、彼女の手法を作品に取り入れた(という名のパクり)かもしれないという話は、『草間彌生∞INFINITY』で検証されていた草間彌生が手法を複数の現代芸術家にパクられたっていう話を思い出した。本当、どいつもこいつも人の発想パクって創作して恥ずかしくないんだろうか。何十年、何百年先にバレたって痛くもかゆくもないって感じなのかな…いくら死んでても相当不名誉なことだと思う。

カンディンスキーの作品には魅力を感じないし実物を見てみたいとも思わないけれど、ヒルマ・アフ・クリントの作品は実物を見てみたいと強く思った。未来が視えていたのかと思うくらい現代においてもおしゃれだし、普通にグラニフとかでTシャツになりそう。
ジョイ

ジョイの感想・評価

3.1
人は死をどう捉えるかでその後の生き方が変わるんですね。ヒルマは妹の死から神秘主義に傾倒したらしい。抽象画というのも違和感あるが、(非具象のほうがしっくりくる)あと数年したら美術史上に乗る人なんですね。モマがヨーロッパから嫌われていることはよーくわかった笑
美術史をひっくり返してしまう抽象画家が1910年代にいたって言う衝撃的な展開から始まり、なぜ彼女は表に出る事がなかったのかって言う美術界の裏側も興味深いものがありました。
時折出てくる彼女の作品はどれも瑞々しくて、胸が熱くなる瞬間も何度か。こんなに1人の人間の作品の遍歴を見る事、今まであったかなと。
色々興味深い映画でした。
「見えるもの、その先に、」という題がまず先にある理由がよく分かる。彼女が美術界で全く評価されなかったのは、女性だからはもちろんだが、スピリチュアルな世界を大切にし、それを現わした結果の絵画作品だったこともおおいに影響しているのだ。要するに不気味だから触れないでおこうということで、実生活でもそのような扱いをされていたようだ。

カンディンスキーが彼女の影響をもしかしたら受けていたかも?というのも興味深い。作中でも触れられていたが、他の抽象画家もヒルマと同様の精神性をもっていたのでは?という視点は今後解明されていくと面白そう。考えてみれば、どうしてこの画家がこのような絵を描くのか、ということは、ゴッホはその一生とともにわりと知られているが、他の画家の内面ってあまりクローズアップされないよなぁと。

カメラの焦点が奥、中間、手前へと移っていき、文字通り「見えなかったものが見えるようになる」という撮り方はなるほど~。

ヒルマが自分を認めてもらいたくてもその術がなかったことが悲しい。何よりも本物を観てみたい!と思った。
その道の先駆者として高名らしいカンディンスキーもモンドリアンもろくに知らない俺なので、このヒルマ・アフ・クリントももちろん初めまして〜の人だったのだけど、どうやら俺だけではなく、大多数の人にとっても初めまして〜の人だったらしい。
偉人ドキュメンタリー映画としてはかなりオーソドックスな内容、というかはっきり言って映画じたいは退屈な凡作だと思う。隣のおっさんも寝てたし俺も寝た。ただその退屈さのゆえんは彼女が世間に「見つかって」からまだ日が浅いことにあるのだろう。すなわちじゅうぶんに研究もされていないのに映画にされちゃったから「なんかすげえ人がいたけど、まだこの人についてはよく分かってないんだぜ!」みたいなうっすい内容になるのも必然的だった、と言えよう。
ひとことで言うなら「名前だけでも覚えて帰ってください〜」って感じ、売れない芸人みたいな映画だった。まあヒルマ当人も存命中には売れなかったわけだが…。ただ彼女の絵じたいは映像越しに見ても尋常ならざる魅力を感じた。実際俺はこのジャケを見ただけで鑑賞することを決めたのだけど、いつか本物を見て圧倒されたい。日本のげいじゅつかのえらいひと、お願いします。
Takashi

Takashiの感想・評価

4.0
ヒルマアフクリント、
もともと美術史をよく知っているわけでもないので、本当に初めて聴いた美術家の名前でした。
映像に彼女の絵が投影されたときにすぐに心が奪われました。こんなにも摩訶不思議で映像でも伝わる魂の篭った絵を見たことありませんでした。
彼女の過ごしてきた教養や観察眼や研究。
そして独特な才覚。彼女には真理が見えているんだと思いました。
こんな不思議な方いたんだなと。そんなドキュメンタリーでした。
いの

いのの感想・評価

-
このドキュメンタリーの柱は2本

①ひとつは、世にあまり知られていない女性画家(ここではあえて、“女性”という言葉を入れなければならない)の軌跡を紹介すること。②もうひとつは、なぜ美術史は書き換えられないのかという問題提起(異議申し立て)。


ヒルマ・アフ・クリント。画家。1906年、初めて抽象画を描いたのは彼女ではないかということ。わたしは全く存じ上げない方でした。彼女は、数学などを含めじゅうぶんな教育を父親から受け、スウェーデン王立美術院で学んだのち、宇宙の定理とか、自然への接近とか、思索に富み、それらを抽象画として生涯にわたって描き続けたとのこと。強靱な意志と、写真から察せられる優しくて深い瞳が印象的でした。



新しい発見があれば科学史などは書き換えられるのに、美術史は、追記はあっても書き換えられないらしい。その世界は、わたしが思うには頑迷な権威主義に覆われていて、なんとかという(Mで始まる4文字の略称のところ、なんだったか忘れちゃった)ところが認定しないと、抽象画をはじめたのは彼女であるということにならないらしい。とにかく、このドキュメンタリーには女性の美術史家が何人も登場して、そのことに意義を申し立てていた。それは、わたしにとっては初めて聞く話だったけど、「燃ゆる女の肖像」でも女性の画家は男性より低く位置づけられていたことが表現されてたから、自分なりにでしかないけれど、理解することができた。


あと20年経ったら、ヒルマ・アフ・クリントはスウェーデンの宝となるはず、という話があった。それをわたしも楽しみに待ちたい。そして作品展が開催されたら是非とも足を運びたい




内容はとても興味深いものでした。ただ正直に申し上げると、ドキュメンタリー映画としては3.5
>|

あなたにおすすめの記事

似ている作品