「ボーダー」のアリ・アッバシ監督新作にして舞台は生まれ故郷イラン。
所謂シリアルキラー物とはかけ離れたぐだぐだの殺し。
見慣れない光景、見慣れない人々、見慣れない行動が、なんとも不穏を煽る。
ブギ…
【スイッチが入ってしまうときの眼の演技】
イランの聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件から着想を得て制作された。
退役したあと普段は真面目に働いていた男が客を装って自宅に連れ込み手をかける残忍…
「浄化」という名の快楽殺人にしか見えなかった。
イランという国の国民性や宗教的感覚がわからなくても善悪の区別は世界共通では通用しないのかと疑ってしまう場面もあるし、この世界がまっすぐに立ってないって…
ラスト怖い…
最初、犯人の目的がよく分からなかったけど確信犯ってやつか…
ターゲットが娼婦だからと言うよりは女はこうあるべき!そこから逸れた女は罰する!みたいな女性蔑視の雰囲気があって…観ていて…
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