森の囁き、父の背中。沈黙の奥底で詩が産声を上げる、あまりに清冽な記憶の原郷。
セミフ・カプランオールが、孤独な詩人ユスフの幼少期へと遡り、父への愛と喪失を綴った三部作の完結編。ベルリンで金熊賞に輝い…
【鑑賞メモ】
鮮やかな緑の木立。
こだまする鳥の歌声。
小さな木の船。
赤いバッジ。
ヴィクトル・エリセの『ミツバチのささやき』を初めて観た時の感じをなんとなく思い出した。観直して比べたら別物かも…
トルコのセミフ・カプランオール監督による、自身の半生を元にしたユスフを主人公とした三部作(『卵』『ミルク』『蜂蜜』)の3作目。
ユスフの少年期が描かれます。
森の中に両親と暮らすユスフ。
高い木に…
バケツに浮かぶまんまるの月。海へ出た小舟。ご褒美の赤いバッヂ。あの子の白いリボン。びしょ濡れのノートブック。
語らずとも雄弁な大地とその情景。ユスフの内で紡がれてゆく言葉たちと夢。
ミルクを全部飲…
ユスフ三部作
卵→ミルク→本作
ユスフくん少年期
さらに時間が濃密になっていく印象
出来事の全てが少年に影響を及ぼしていくのが分かる
ユスフくんの将来を知ってから時間を遡って行く手法は知り合いの…
このレビューはネタバレを含みます
『卵』『ミルク』ときて、『蜂蜜』である。我々は鳥から牛から蜂から、あるいは無数の他の生き物たちから収奪し自らの糧とする。そして自らも自然のうちに還ってゆく。そのうちの一部分に人間の物語が存し、そこに…
>>続きを読む決して幸福なばかりではなかったはずなのに、幼い頃というのはどこか安らかな調和のなかにあったように思われる。(ユーミンの唄、「小さい頃は神さまがいて 不思議に夢をかなえてくれた」の世界だ。)
菓子を作…