[そんなものは怖がらせるためのハッタリだ] 80点
2022年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジャファル・パナヒ監督最新作。今回のパナヒは国境の村に出没する。そして、テヘランでの映画撮影を遠…
ジャファル・パナヒ監督『熊は、いない/ノー・ベアーズ』(2022)
国境という政治的な線引きによって分断される関係値を映画制作によって繋ぎ合わせようとする魂のゆくえー
"命懸け"で生存している人…
出国を許されず国境付近の村に身を置きリモートで映画を撮り続ける監督。その突き放した視線を通して、村の慣習と国家の統制の下で命が失われるさまを、何の装飾もなしに、ただただ客観的に映し出す。表面上は慣習…
>>続きを読む『マグノリア』のテレビ局での長回しを彷彿とさせる、偶然の積み重ねと計算された演出の力のどちらをも感じさせるファーストカット。カメラは人物から人物へとフォローする対象を次々に代え、とあるカップルの会話…
>>続きを読む都会と村に住む二組の恋人が企てる国境越えは、現在撮影している劇中劇の主題でもあり、国境付近は村で唯一電波が届く場所でもある。下敷きになってるのは風の吹くままのようで、劇中劇の完成も電波が届く国境付近…
>>続きを読むどこまでがドキュメンタリーなのか戸惑いながら最後まで見た。村のしきたり、臍の緒云々の許嫁だとかこういう世界があるんだよな…と話が進む事に村人の集団意識が恐ろしくなる。俺の嫁は!?俺に嫁を世話しろ!っ…
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