2023年6月12日シネマカリテ
初メーサーロシュ・マールタ。
70年代ハンガリーの当時の社会的背景がわかっていないからなのか、それともこの監督の描きたい事への理解不足なのか、よくわからない映画だっ…
メーサーロシュ・マルータ監督特集、「ナイン・マンス」
事前情報を入れずに観て正解だった。
ユリのアイデンティティは常に脅かされる。
閉鎖的で旧態依然とした社会が、「愛してる」と耳元で囁く男の幼稚性…
このレビューはネタバレを含みます
ストーカーとくっついて別れる女が
出産する話。
上司がストーカーって最悪の環境だなと
思いながら観ていたら、
割と早くに女が「愛してる」とか言い出し、
全く意味がわからなくなった。
この上司のどこ…
所属と所有と自由意志の映画。
空は白く、暗く、街(社会)は狭く、
どん詰まりの空気感の中
流れる物憂げなメロディ。
あんなラストなのに
希望も未来も全く感じさせない。
生きるということは
どこまでい…
敬愛する映画博士から昨年中からいくら勧めれても、初物は少しずつ確かめ良さが分かってからタイプなので、直ぐには積極観に行かなかった。よく上映される代表作『日記』も調べねば観たかどうかも分からない。そ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
好きも嫌いも不可解も混じる人物像の愛おしさと哀愁。今作を見て、どちらが悪いかというのを断罪するのは早急だし狭量だ。ありえないアプローチで迫る上司のヤーノシュ、それを拒むも最終的に惹かれるユリ。後に…
>>続きを読むアダプションが二者の思いやりの物語ならば、こちらは二者による蓄積が膨張寸前にまでに至る理解の困難さを描いた作品。愛することと受け入れ合うことの共存はまるで上手くいかなく、何となく日々が過ぎていってキ…
>>続きを読む© National Film Institute Hungary - Film Archive