愛川は「人間の心のやり取り」「情感」を描いている「メグレシリーズ」が大好きだった。
中折れハットを被り、薄い色のサングラス、口髭をつけると、愛川は知的で温かいメグレ警視に変身した。
愛川も観たかった…
ものすごく地味な内容だけど、恰幅のいい
メグレ警視が静かに語りかけながら、
鋭い観察力と終盤は犯人の心情をかき乱す
周到さが良かった。
夢と希望を求めてパリへやってくる若者
を絡めながら、弱者に寄…
地方から憧れのパリに上京したものの、貧しく惨めな生活を送っていた娘が殺される。背後に彼女のような境遇の娘が陥る罠があると考えたメグレ警視は同じような背景を持つ娘に囮捜査を依頼する…。パリという大都会…
>>続きを読むこういうのでありがちな捜査途中で主人公が犯人に狙われる展開や、あいつが犯人…と見せかけて実はこいつだったん?!というようなどんでん返しもなく、重苦しい雰囲気で淡々と進むので少し退屈に感じてしまった。…
>>続きを読むメグレの持て余すほどの大きな体に似合わない小さな声と、ほんの一言二言の簡単な返事や相槌。
それらすべてがなぜか全部心地よく、暗い画面にも負けず、観やすい作品だった。
突出した何かがあるわけでもないの…
若い女の刺殺死体、その謎を追うメグレ警視。名前も住所も職業も何も分からないところから始まる捜査、持ち物に似合わない高価なドレス、遺留品、薬局から住所、元の同居人と捜査は進む。
メグレの巨体がゆっく…
のっしり歩く太っちょ初老
警視メグレ(フランス人)が
じっくり、じっくり真相へ近づいていく
静めかに、時間をかけながら、しかし着実に、
(1953年当時)昔ながらの手法で捜査を進める
例えば、夜…
ジョルジュ・シムノンによる1954年の名作ミステリーを、パトリス・ルコント監督が2022年に映像化。激渋いぜ。
パリっ子らによる鼻持ちならない雰囲気の中で、倒叙ミステリー的にはじまるストーリー。つ…
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