こちらの劇場用ロングバージョンでは、若き弁護士の人物描写に深みがあるように感じられ、また、だからこそテレビ向けショートバージョンでは、刈り込まれていたのだろうと思う。
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クシシュトフ・キェシロ…
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TV「デカローグ」第5話を再編集したロングバージョン。7分にわたるタクシードラーバー殺害シーンと、死刑執行シーンなどが加わった。殺人も死刑も、何ら魂の救済にはなっていない。殺人者は何に餓えていたのか…
>>続きを読む配信されなさすぎて愛に関する短いフィルムとセットで購入、鑑賞。
薄暗い緑っぽいフィルムが印象的。
人生における分岐点、運命。
青年とタクシー運転手と弁護士それぞれが交わってって感じ。
最後のシー…
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テーマが「殺されていい人間なんていない」っていうのがすごく伝わる作品だった。
あれだけ嫌な奴でも、子供たちに道を譲ったり、死に際に奥さんの心配をする。人を殺した死刑囚でも母に許しをこい涙も流す。
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本作は少し前に、『愛に関する短いフィルム』とセットで購入。タイトルは聞いたことあったけど、観たことなかった。
暗い映像と物語。
ある青年の犯した罪と
それに対する“死刑”という究極の罰
ヤツェ…
観客は、加害者にも被害者にも感情移入できず、その中間にあるモヤモヤした倫理空間に立たされる。
ここにこそキェシロフスキ作品の真骨頂があり、答えを提示しないことで観客自身が倫理的思考を突き詰めざるを得…
やっと観た。すごいものを観た。名作だった。画面の端が黒く塗りつぶされていることで精神的負担が軽くなったような気がしたのか、覗き見をしたように引き込まれたのか巧みな撮影演出だ。
ひとつひとつの登場人…
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タクシーの運転手の男、弁護士のピョートル、青年のヤツェク。別々の人生を送る彼らが、青年のある行動によって残酷に交わっていく。
彼を救う方法はあったのだろうか?
感想を書くのが難しすぎる。…
現在、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で『デカローグ』が上映されている。ポーランドの団地の風景はこの季節にぴったりだし、今年で国内配給権が終了とのことなので、絶好の機会でしかないと思う。全10…
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