冒頭のネズミと猫の死骸から心を鷲掴みにされる、イメージと演出があまりに強烈な映画
全体的に水色なりセピアなりのフィルターがかかり、時折黒いぼかしのようなものも施された映像は実に不穏で見ているだけで…
こちらの劇場用ロングバージョンでは、若き弁護士の人物描写に深みがあるように感じられ、また、だからこそテレビ向けショートバージョンでは、刈り込まれていたのだろうと思う。
*
クシシュトフ・キェシロ…
嫌なことがあったからって、その報復を誰かにしてはいけないんですよ、という当たり前のことを言いたくなるような気持ちの悪い映画だった。『デカローグ』第5話、主題となった戒律は「汝、殺すなかれ」も納得のい…
>>続きを読む荒く緑がかった映像。死刑執行の瞬間まで映していたのは興味深かった。分かりやすい嫌な予感を漂わせる意味ありげな台詞と音楽で、幸せの絶頂の弁護士が無差別の殺人に巻き込まれると思ったが、殺られるのは性格の…
>>続きを読むTV「デカローグ」第5話を再編集したロングバージョン。7分にわたるタクシードラーバー殺害シーンと、死刑執行シーンなどが加わった。殺人も死刑も、何ら魂の救済にはなっていない。殺人者は何に餓えていたのか…
>>続きを読むデカローグ5
十戒 殺してはならない
緑がかった映像。鳩を散らしたり、ケーキのクリームで遊ぶヤツェク、どこか寒々しく空虚な雰囲気が常に漂っていた。
カフェで小さな女の子がヤツェクを見つめ、彼は紐を…