このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2024/01/27
やられた。現時点だと年ベス入り。冷え切った家族から追い出されるように、一時別の夫婦の家に身を寄せることになったコットの夏。コットの表情、その目線の先…
わたしのいのちは、そこに存在しはじめた瞬間からわたしだけのもので、だれになじられても、どんな支配を受けても、そのせいで自分自身を愛せなくなったとしても、猫はわたしの手のこうに額をよせ、鳥はわたしの目…
>>続きを読むなんとも美しく静かな映画。アイルランドの情景が眼福。
「子牛が牛乳を飲んで人間が粉ミルク飲めばいいのに」ホンマそれ。コットの純粋さがよく伝わってくるなんとも愛らしいセリフ。
ラストの走りながらの回想…
可愛らしいひと夏の冒険ドラマかと思いきや、良い意味で裏切られた。
不安定な親の元で暮らしていたコットが、夏休みの間、親戚夫婦の元に預けられる。
リトリートの様な美しく安心のある環境にコットも少しずつ…
【鑑賞メモ】
風に揺らぐ柔らかい髪。
優しい光の下で輝く緑の木立。
部屋の窓にうつる木漏れ日。
ちっちゃなビスケット。
緻密で丁寧で、繊細で、儚い。
なんだか、綺麗なレースのカーテンみたいな映画だ…
めちゃくちゃ良かった。
学校にも家にも居場所のないコットが
夏休みのあいだ親戚夫婦の家に預けられ
自分の居場所を見つけていく物語。
終始静かなのと田舎町の風景が綺麗で癒される。
コットの心情が丁…
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