日本一を狙う有力大学の剣道部で主将を努める厳格で真面目で一途な生き方を画く物語。三島由紀夫の映画だと思う。とても面白かった。
夏季合宿を含め、私自身の大学の体育会での経験を思い出さずにはいられなか…
素朴で単純な事を求める。それを理解出来ない周りの仲間達。こうも難しいものであろうか?
長年、芝居の寺子屋塾や空手の道場をやっている自分には痛いほどわかる。
それを成し遂げるまでの覚悟がやはり、欠…
シネコレby KADOKAWA
Vol.5
1964年製作『剣』
監督 三隅研次
原作 三島由紀夫
出演 市川雷蔵 川津祐介
三島由紀夫イズム満載の本作
雷蔵が三島由紀夫の化…
ここまで三島由紀夫の世界観を再現できるなんて、何というレベチ。究極の「青二才」なんですよ。「これができたら死んでもいい」レベルの作品。表現者なら誰もが目指すべき、辿り着きたいこの領域に、市川雷蔵とい…
>>続きを読む雷蔵が要望したという三島由紀夫原作の現代劇。
大学の剣道部主将である雷蔵の、生きる時代を間違えたかの様な高潔過ぎるストイシズムが、戦後の繁栄と個人主義の前で敗北していく姿が抑制されたタッチで描かれて…
武道以外は全て下らんと頭の中は全日本団体優勝のみな主将。それに反発し俗世に堕としたい現代っ子。俺はあいつに勝ちたい。激しい稽古と繰り返す鍛錬の汗。真夏の強化合宿。白い光と黒い影。妥協できないのが若さ…
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