清作の妻の作品情報・感想・評価・動画配信

『清作の妻』に投稿された感想・評価

4.1
1,252件のレビュー
4.8
女はどれだけの孤独を耐え忍んできたのか、男はどれほどの覚悟を決めたのか。
ラストは、きっといつまでも忘れられない。
エゴイズムだろうか。

この狂った時代において、
おかねの狂った愛情は清らかで美しく、
正しいとすら思える。

蔑まれて生きてきた女の矜持と反骨精神を感じる若尾文子の声の艶が素晴らしい。
このレビューはネタバレを含みます

増村保造監督作品。

老人の妾だった過去ゆえに村八分にされているお兼(若尾文子)と、村一番の“模範”青年・清作(田村高廣)が出会い、結婚する。しかし、ほどなくして、清作に日露戦争の召集令状が届く….…

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今年のBerlinaleで特別上映されていたが、日程が合わなくて観れなかった1本
サスペンス具合と湿っぽさが逸品だった

愛と孤独を知るための代償は清作にとってあまりにも大きかったな。にしてもカネの…

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若尾文子が五寸釘を持ってからのサスペンスがすごい

決定的な瞬間はみせないけど

社会を正しく描いている

1924年村田実サイレント映画の名作を、増村保造監督がリメイクした日露戦争に出征し、旅順攻撃で名誉の負傷で帰還した夫上梶清作田村高廣が、戦場復帰しようとする直前に、夫の両眼👀を潰した妻お兼若尾文子の…

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日本のムラ社会の醜悪さをいやと言うほど見せられました。異質の者を絶対に受け入れない。この映画の時代設定は日露戦争前後ですけれど、異質の者を排撃する様はまるで現代日本の姿を見せられているような気にもな…

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内容が内容だけに仕方ないけど、見ていてツラい。ラストもこの生活いったいどこまで続くの?って思うしマジで救いない。音楽も不穏な感じの同じメロディが延々流れてるし、ひたすら陰鬱。
このレビューはネタバレを含みます

清作が再び出征すると決まり、お兼が思い詰めて、彼に何らかの事を起こすだろうと予期させる凄みのある顔つきが、じわじわと迫ってくる。
そして古い釘を掴んだまま、その場を離れ着物も乱れながら、なりふり構わ…

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あばずれだとか女狐だとか
悪口と嫉妬が渦巻く村で

味方が母しかいなくても
生きていかなきゃならない現実

うるさい鐘を朝から鳴らす
真面目な男を好きになり

彼だけが私を見ていれば
強くなることが…

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