破滅の時は静かに近付いてくる。
すべてが終わってしまった後も皮肉なほど静かだ。まるで何もなかったかのよう。
閉塞的で空気が停滞しているとある町。ネガティブな感情が渦巻いていていつ爆発してもおかしく…
・クジラを運んでくる大きなトラックの長回しが重い。家に映る不穏な四角い黒い影、近づいてくるトラック、目の前を覆い尽くす重い重いトラックの壁。見ている自分と主人公ヤーノシュの何かが大きく変わってしまう…
>>続きを読むずっと待ち望んでいた4Kリストア版をついに見れて嬉しい。とはいえ三度目の鑑賞にしてはっきりしたのは、これ寓話要素を強くするために全てが曖昧にされていて、いちプロットとしてあんまし機能してないんだよな…
>>続きを読む目黒シネマで
初タルベーラ!
久しぶりに生きてる映画見た
容赦ない
ヤーノシュの力無い瞳が見たもの。段々と蝕まれていく様。
おばさんが警察署長と踊ってるシーンからの子供たちの本能的な動きへと…
この暗闇が、静寂の支配する夜ではなく、捨てられたマッチ箱の片隅でもなく、わたしの生まれた海の底であるとわかっていれば、夢のように彷徨って泣き叫ぶことも、なくなるのだろう。愚かもののふりをして怒り震え…
>>続きを読む街の異変に気付き深追いした主人公は、負のエネルギーに病んで病院に入ってしまう。みたいな話でしっかり理解できなかった
巨大生物
叔母さんの色気
バスタブに立つ裸の痩せすぎた老人を見て暴力が止まる
な…
このレビューはネタバレを含みます
無言の大衆。ひたすらに在る物すべてを壊していく。破滅と秩序の調和。
眼前にて行われる愚かな群衆によるポストリュード。それを静観するクジラ。
驚異の長回し全37カットには、人間がいかに矮小な存在である…
今まで見たタル・ベーラの中で一番とっつきやすかった気がする。物語もまあしっちゃかめっちゃかってほどじゃないし、なんだかポップさもある。
『サタンタンゴ』と同じく、誰々が来るんだよ、っていうのがある…
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