タル・ベーラ監督による長編というか長回し映画
舞台は、寒々しいモノクロの田舎町。
そこに巨大なクジラの剥製と、それを見世物にする一座がやってきます。たったそれだけのことが、人々の間に不安と、抑圧さ…
このレビューはネタバレを含みます
ハンガリーの片田舎、主人公の青年ヤーノシュはエステルという老音楽家の世話をしながら平凡に生きていた。
ある日、見せ物サーカスの一団と「プリンス」を名乗る煽動者がやってきたことでどんどん不穏な空気に包…
ヴェルクマイスター音律
自然の中で調和する音程は、そのままならば古代の人類が神がかっていると感じられるくらいに美しく完全。
それは数学で説明できる根拠が、自然の中には既にあるということなのだろうけど…
歩く。踊る。新聞を折る。
そんな日常を長回しで映す。
ある日、村の外部からやってきた”クジラ”と”プリンス”。
村人たちが何に不満を持ってるか分からないけど、大して知的好奇心を持ってなさそうな村人…
酒場のような人が集ま(れ)る場の中央に中心となる人物を配置し、数人(または大勢)で踊りだす構図、歩く男を中心に、前後どちらかから追従するカメラ。所々には収まらない勢いで「サタンタンゴで観たなぁ」とい…
>>続きを読むまるで美術的な映像の繋がりが、とても素晴らしかった。
一つのシーンとっても、映画的であり、美術的であった。
歩くシーンの素晴らしさは目を見張るものがある。
ただ、ストーリーは、かなり情報不足におち…
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