生憎な事にこの映画を理解するセンスを僕は持ち合わせていない。
美しい画面はある。夜の中の街の灯りが遠ざかっていき世界を満たす暗闇、朝日に伸ばさられる人の影、暗いコンテナの中に浮かぶクジラの瞳、暴…
とっても美しい映画。
ヴァルシュカの瞳
回転する地球と月
広場にたむろする人々
扇動する二重の声
行進する労働者
突然終わる暴力
迫るヘリコプター
調律されるピアノ
広場にその姿を見せるクジラ
…
苦手意識の強いタル・ベーラであるが、これは良い意味で21世紀と思えなかった。
ただ距離ごとに見た目を変えるだまし絵みたいなクジラ≒見世物から、傀儡政権の裏側まで見せる主題そのものにあまり興味を持てず…
© Göess Film, Von Vietinghoff Filmproduktion, 13 Production