これもラングらしい民衆の映画だと思う。ゲシュタポという大規模な集団リンチ時代の裏にある、抵抗運動家たちの小規模なリンチ。
ドイツ語のジョークシーンがやばすぎる。ドライヤー映画のように無機質な空間で飛…
なんと言っても1943年制作。まだ戦中にこの作品が作られたことが驚き。当然逆サイドからのプロパガンダでもある。
とはいえ単純に反戦映画ではないのは鑑賞した人は感じ取れるだろう。チェコの抵抗組織にまつ…
緊密で正確なショット構成の中で唐突にギャグをかますのは、なるほど高橋洋っぽいし、ゲシュタポの警部を始末するくだり(手術着!)は、その場面が要請する演出から逸脱した不気味さがある。
ハイドリッヒの"D…
NOT・・・チェコではまだ終わっていない★4.1!
最近フリッツ・ラング作品が観たくてしょうがなかった。
“死刑執行人もまた死す”はナチス占領下で残酷で悲惨な日々を送りながらも自由を求めて戦い続…
アメリカへ亡命したフリッツ・ラングが
戦禍の1943年に撮ったと思うと、重みが増す。
命をかけて仲間を密告せず守る。
言葉通り、国のために命をかけて。
ゲシュタポの恐ろしさに加え、
チェコ市民の…
ゲシュタポの最悪さがよく分かる。ハイドリヒを暗殺した翌年に公開となると、当時のひりつく感じが痛ましい。
ここからは未来人のひどい感想だけど、やはりフリッツ・ラングで両面描けてしまう。プロパガンダも混…
フリッツ・ラングの手法でつくられたプロパガンダ映画はやはりひと味違う。ほかの作品のようなドイツ表現主義的な強烈な演出/ショットは影を潜めていて、どちらかというとリアリズムに徹したショットが多い。そこ…
>>続きを読む反ナチスのプロパガンダ映画の傑作である。ナチス副総統ハイドリヒがチェコで暗殺された事件を巧みにフィクションで描いている。ラストのちょっと首を傾げる顛末まで、事実に基づくストーリーと思っていた小生は…
>>続きを読むゲシュタポのグリューバー警部が控える一室、背後に掲げられたヒトラーの肖像画の撮り方に強烈な圧迫感。徹底した監視と殺戮のシステムの中で、ゲシュタポ側も市民側も、丸ごと全体で死のシステムに則って動いてい…
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