国籍は売っても
人の心は売らなかった。
いつもの移民問題を切り口に、国籍売買という闇取引の存在を浮き彫りにする本作は、その目的で偽装夫婦を演じるふたりの、虚実入り混じった恋愛感情に話は発展していく…
ダルデンヌ兄弟監督(名前間違えてる可能性あり)の「ロルナの祈り」という映画を観て、心が穏やかになっている。
この監督の作品で「息子のまなざし」というのをずっと以前観ていたんだけど、それもすごかった…
通常の映画だと、この展開なら必ず描写する場面をいくつもスキップする。行間というよりは、喪失したシーンの幻影を頭に描いてこの映画は続きを追い思いを追い未来を追う。罪の意識なのか想像を遥かに超えた愛情だ…
>>続きを読むダルデンヌ兄弟作品の中ではあまり話題にあがらない気がするけれど、俺は大が13個くらいつくくらい好き。主人公はロルナではあるけれど、ロルナに寄りすぎない見せ方がされていて、最初から最後まで、ロルナに対…
>>続きを読むアルバニア人のロルナはベルギー国籍を取得する為、薬物中毒のクローディと偽装結婚をする。
本来の目的とクローディへの愛情に葛藤し、良心の呵責に苛まれるロルナ。
自転車のシーンは素晴らしく、このシーンだ…
ブレッソンとケンローチを合わせたような感じ
他作品のような没入感と緊張で
ダイレクトに不条理を伝えるのではなく
ダルデンヌ作品にしては控えめなカメラワークが彼女の変化や薄暗い日常を繊細に映し出して…