愛という概念の前には人間は正気ではいられない生き物らしい。そしてそれがどうやら当たり前として是認される世界があるようだ。
内向的で内気な画家志望の男。芸術と夢想に生きるに値する才能も環境も持ち合わ…
このレビューはネタバレを含みます
「ナイト・オン・ザ・プラネット」っぽくあり、「ビフォア」シリーズっぽくもあった。
恐らくこのあたりの作品に影響を与えたのだろう。
最後はフランス映画らしく、
まったくヒロインの行動が理解できなかっ…
ジャックもマルトも急に訪ねてきた友人も、全員自己中過ぎて全く入り込めなかった。と言っても、顔以下や人物の動き、景色に焦点のあたるショットが多く、さらにあの唐突な音演出から思うに初めから俯瞰的な鑑賞を…
>>続きを読む小さな期待をいくつ積み重ねれば大きな絶望に勝てるか、このアトリエは知らない
仰向けになって描いた絵を、うつ伏せになって隠したから、恋は愛になれない、愛は恋にならない
ポリリズムの声を繰り返してみれば…
私の思ってるイメージのロベール・ブレッソンと違った。ラルジャン、バルタザール、田舎司祭しか観たことなかったから…。これはこれでよかった。確かに、無慈悲なラストがロベール・ブレッソンぽくて味わい深いな…
>>続きを読む街中で見かけた女性をつけ回したり、バスの中で録音した自分の声を流したりするジャックにドン引き。
作中の中でも「ヤバいやつ」設定なのか、ただの孤独な青年なのか分からなかった。
あと、「白夜」なのに白夜…
プロットはすごく明解で、最後の結末も想定できた人が多かったのではなかろうか。ヒロインの発言が嘘をついていなかったことも含めて手玉に取られる主人公が笑いどころであるが、共感のほうが大きく、私はあまり笑…
>>続きを読む© 1971 Robert Bresson