【日常的なテーマと大胆な筆致】
夢に見た情景を作文にしクラスで発表する。
達者なモチーフと表現力は教師も激賞するほどだが、
鑑賞者には現実なのか夢想なのかもわからない。
冒頭のシークエンスで数回…
少女にとって世界は謎ばかり。だから手を伸ばしてみる。触れて見て聞いてみる。すると、剥き出しの現実が少女の手を掴み、あらぬ方向に連れ出そうとする。その人を形作る大人と子供のあわいの時期だからこそ、誰か…
>>続きを読むずっと11歳のフキちゃんの中に入って世間を見ている感じだった。子供の純粋がゆえ残酷な特有のあの感覚。
全編、極力説明台詞を無くして、映像だけで語る。その映像が物凄く雄弁だ。例えば久々に家に帰った癌で…
さて…不思議な感覚の作品でした。。
あまりこういう作品を普段見ないので、本当に評価が難しいです。。
ただ一つ、凄く感じたのは観手に投げ掛ける、観手に問う、観手に感じてもらうことを大前提として作品…
相米慎二監督『お引越し』リメイク早川千絵監督版。
そうとしか観えなかった。
予告篇を観てもそうだが、
まさか、
と思い、早川監督にインタビューする聞き手がお引越しを引用したという表現をしていたが、
…
かなり良くできた映画だった……。主人公じゃなく第三者に泣かせるところが良いし、エピソード全てが面白い。不穏なことが起こってるのに閉塞感がなくてバカンス映画の趣さえある。お父さんが好きなのに友達に手を…
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