「ルノワール」
カンヌ映画祭コンペティション部門出品ということで鑑賞。
癌を患って死の淵にいる父親、戸惑う母親、
そして小学校5年の少女。
父親と過ごす貴重な時間、しかし特別なことをする訳ではな…
フキちゃんのパパが入院してから亡くなるまでの間の話。
好奇心に満ちた少女の、日常の断片的なシーンの集積。
お母さんは逃避したけど、フキちゃんは好奇心が優位。
二人とも、日常に引き戻してくれる”何か”…
小学校高学年の自分と、おばさんになった現実の自分を鑑賞中に行き来する不思議な気分を味わった。
小学校5年女子(年齢設定が絶妙)が大人の世界に否応なく対面したり興味を持ち、それぞれの事情があることをう…
小学五年生が大きな家族の変化を前にして世界を知り始める。瑞々しさと危うさがあって、わかっているような、いないような、その理解の入り口に立っている感じがすごい精度で描かれていて印象的だった。そもそも言…
>>続きを読む病を患う父と家庭を守る事に追われる母。
小5女子フキはひとり想像力と好奇心を糧に日々を過ごす。
子供の物理的行動範囲と心の中に広がる世界には大きなギャップがある。
そのアンバランスが引き起こす出来…
小5フキのひと夏の成長物語。
印象的だったのは、フキの目線と表情。
一見大人びて見えるフキなんだけど、自分の疑問や好奇心の対象に対して見せる表情は真逆の純粋すぎて全てをフラットに受け入れる赤子のよう…
お父さんに買ってもらったルノワールの絵、傍観していた私たちからしたらなんてことないシーンだったけど、ふきからしたら大切なものだったのかもしれない。
あのころのことはわかんないけど、決して貧乏ではな…
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