【一言で言うと】
「“蛇行”する自己証明」
[あらすじ]
貧しい大学生ミシェルは、ふとしたきっかけで、自分にスリの才能があることを発見する。一度は刑事に捕まったものの、証拠不十分で釈放されるや、再…
授業で観2
ブレッソンの求める極端に削ぎ落とされた演技の効果を大いに感じた。ミシェルが必要以上の行動をしない人物である分、少しの変化(階段1段飛ばし、とか)から彼の動揺を感じさせられた。また、ミシェ…
20250809
シンプル。とぼとぼ歩いてても様になるのなんなんだ。視線の使い方がさりげない。絶対にバレそうな犯行をクローズアップによる手と手のリレーで映す。映像運動の身体性がもろに出ていて、そ…
「働いたら負けかなと思ってる」クソニートが、有能なオレサマーだけに富を再分配出来るなどとラスコーリニコフな哲学を掲げて犯罪行為。友人の忠告や刑事の脅しにも負けず、在野のプロからヘッドハンディングされ…
>>続きを読むとてつもなく簡潔でスマート
無駄なものは排除され、必要なものだけが選ばれた映像
しなやかな手の動き、その残像が幾重にも重なり、わたしの中に積み重なっていく
犯罪を肯定はしないが、動作としての後半…
大学の映像文化論の授業で鑑賞👀🎥
クローズアップを多用したカメラロールで主人公の視線や誰を狙っているか等を映像でスタイリッシュに表現されていて大変興味深かった。
3人でスリを行う場面は、手元のクロー…
『罪と罰』のラスコーリニコフのような持論(罪を許された特権的な個人の肯定)を持つ主人公が「スリ」という犯罪行為にズブズブとのめり込んでいく話。
お金が人から人へと手渡しで流通していくものなら、その経…
何とも重厚。
「手の知性」という言葉を聞いてなるほどと思う。いたずらネコみたいにしなやかな手の動き。
美しい白と黒の画面。自然に物語る目線。ブレッソンの演出はいいなぁ。
男たちが微妙に気持ち悪い前…