山形国際ドキュメンタリー映画祭 優秀賞・国際批評家連盟賞。
… で、これ、ある意味、ドキュメンタリーと劇映画の垣根を悠々と越えているという印象をまず受けた。
と言うか、ペドロ・コスタの作品の中で…
そこに生きている人たちの息づかい、臭い、そういったものを映すために、監督は2年間、真剣だったのだろうと感じた。フィクションともドキュメンタリーとも、どちらともいえない、そういったないまぜの方法で、監…
>>続きを読む解体されていく路地(スラム)を、これほどまでに生々しく、そして信じられないほど美的に撮ってしまった映画が他にどれほどあるだろうか。しかし、路地の姿そのものはこの3時間のフィルムのなかで、ごくわずかし…
>>続きを読むそこにいる人たちの動作と言葉に引きつけられ、魅力的とか美しいとか強度があるとかいうフレーズが思い浮かんだけど、ただ存在しているものものを評価軸においてそれらで表すのは不適切な気もする
ほかの誰も目撃…
リスボンの移民街の中にあっても未だ映画的記憶の延長としてフィクションの構造に回収された『骨』を総決算するような徹底的なリアリズムと抑制的な美によって観客の能動性を限界まで引き出す名作。
冒頭のショッ…
当たり前に全カットが定点で、そのほとんどが影だけどどのシーンも写真集でも成り立ちそうな美しさと残酷さがある。たまに現れるエメラルドグリーンの壁の色味がおかしいくらい美しい
主人公や妹たちは最初から…
コロッサルユースを劇場で観る前の予習。
生に執着がない様な人々や破壊されて行く建物群が、抜け出し様のない閉鎖した状況の中で、悪い方悪い方に少しずつ傾いてゆく感じが息苦しいですね。
でも目を背けられな…