この時代の戦争映画はやはり生々しさが違う。
作り手も演者も実際の戦争をたかだか14~15年前に経験しているわけで、懸ける思いが段違いなのがヒシヒシと伝わってくる。
月並みだけど、爆弾も落ちてこない…
普通の生活の象徴たる農民が野火を行うすぐ側で、戦争に加え飢えという高ストレス下で理性にもとづく人間ではなく本能にもとづくホモ・サピエンスとして行動し始める兵士たち。
本能と人間性がせめぎ合う田村の…
若いミッキー・カーチスにこの役を振る采配がすごいな。持ち味の軽妙洒脱な雰囲気がここでは却って不穏に見えるし、痩せ気味なのもこの時代の日本兵に合ってる。
有り合わせの物で拵えた白旗が意味を成さないこと…
わたしミッキーカーチスになってしまう
塩を舐めて一筋の涙を流す
長い梅雨ですねぇという最期の言葉
でも俺は普通の暮らしをしている人間に会いたい
😭
「ゆきゆきて、神軍」のこと思い出しながら見て…
激戦中の兵士の飢餓。
兵隊も被害者なのを忘れてはいけないですね。
こういう第二次世界大戦の話とか見ると
自分の祖父母は
人生の青春を全て
こんな辛いことに費やしてしまってるという事
市民は望…
原作は、戦争=極限の飢餓と暴力と狂気、の最たる例として、人肉食をクライマックスに持ってくるも、表題は農作業という人の営為、枯草を燃やす「野火」であるというコントラストが強烈な名作。近年の塚本晋也の映…
>>続きを読むゲテモノ風味で不条理SF的な雰囲気の入ったツカシン版と比較して、真っ当な極限状況を捻出した戦争映画という趣きの市川崑バージョン。原作者の大岡昇平による淡々とした「死に近い時間」を巧妙に映像化した逸品…
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