人間は劣悪な環境下で、人間としての尊厳を守れるのかどうか。
永松と田村の両者の行動にどれほどの違いがあるというのだろうと
深く考え込んでしまった。
アメリカで処刑された死刑囚の少なくとも10%が…
「アメリカンスナイパー」の、人間は羊、狼、番犬の3種類に分けられるという台詞を思い出す。
特にアメリカ映画では軍人は番犬として描かれる事が多いが、「野火」の末端の兵士達を見ると実際にはこの境界線は曖…
末端の泥沼の戦場。
日本兵、戦場にされたフィリピン、何の為に戦い、何の為にこんな生死を彷徨わなくてはならなかったのか。
末端の戦場では、その意味、その先など見えない。
最期の際には、人はやはり人の中…
塚本晋也のリメイク版を見てからの鑑賞。
主演が船越英二だって?
全然見えなかった…後年『北野さぁん』とか言うようには見えない。
もうね、ファーストシーンから違うね。
部隊長の人の台詞回しと気迫よ。…
原作は過去に読んだことがありますが映画は今回がはじめて。塚本晋也版と迷った末こちらに。
白黒の映像が戦場の暑さ、汚さ、臭さ等を導き出している。この作品は極限状態での鬼畜な行為が脳裏に刻印されますが…
このレビューはネタバレを含みます
映画であるが、劇的でない。
古いからというのもあるだろうけれど、演出は本当に薄味。
題材の破壊力に任せて、ずるずると悲しみへ進んでゆく。
劇的でなく、迫力もなく、ただただ虚しくなる戦争映画。
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