出会った人たちをどんどん巻き込んでお話が転がっていくのが愉快で楽しいし、みんな憎めない。
サンバで踊っていったん大団円を迎えたあと、興行師に騙された国鉄職員が漁師たちの助けを借りて日常に戻るまではハ…
こんなに先が読めない映画、なかなかない。後半の至福すぎるセッションからの、バカンスの終わりと毎日の始まりへ続く流れがすきすぎる。ロジエのバカンス映画は何もかもが最高だけれど、何より終わり方が良いのだ…
>>続きを読むパリのモンパルナス駅、ブラジル人ダンサーのデジャニラ(ロザ=マリア・ゴメス)は改札口を駆け抜けると、フランス西部の街ナント行きの列車である「メーヌ・オセアン号」に乗り込む。食堂車でコーラを呑み、一…
>>続きを読む主人公が悪党を倒したり女の子を射止めたりするような"目的意識"のある往年の活劇とは対照的に、バカンス映画では、何も起こらない。この"何も起こらない"バカンス映画にこだわったロジエが、あまりにもバカン…
>>続きを読む楽しかった夜の次の日の朝の空気っておいしくってものすごくハッピィで気持ちよくってついはしゃいぢゃったらきちんと帰ってくる声があって、なんか、生まれ変わった気分になったりして、
でもやっぱり自分は自分…
人生はさながら旅の様なものであると、ごくありふれたテーマをいとも容易く、いや、いささか強引に笑いに変えてしまう、これぞまさにロジエ節。明日はどこへ、何に乗って、そして誰に会うのだろう。人生には引く潮…
>>続きを読む『アデュー・フィリピーヌ』の瑞々しさも『オルエットの方へ』の破壊的なギャグも鳴りを潜め、ぼんやりとしたムードと微妙なユーモアが横溢している。
が、なぜおもしろいのかはわからないが、とにかくおもしろい…
偶然居合わせた人々が新たな関係を築いていき、脱線を重ね続ける結果目的が曖昧なまま突っ走る。
当初は閉鎖空間での会話が多く戸惑いがあったが、中間の大団円セッションシーンから主人公が絞られて行く過程は流…
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