平和な今、豊かになっていくのに、なぜか面白くないエブリマン。コメディのかたちをかりて、若き日の個人と集団の体験に折り合いをつけられない戦中派の哀しさが描かれるとは意外だった。
タイトルからして面白…
小林桂樹の軽妙なセンスと節回しが活き活きとし、映像的にも面白い。
戦争に対するある種でアンビバレントでながら、確かなる憤怒があり、それもまたエッセンスとして重要なるもの。
自分の情けなさと謂わばの開…
戦後の高度経済成長期の中、サントリーの宣伝部で働くしがないサラリーマン江分利満(えぶりまん)がひょんなことから徒然なるままに自分の自叙伝的な内容を書く、という話。
岡本喜八監督は好きな監督の一人で…
82.2577
本当に偉いのは、一生懸命生きてるやつだ
小気味の良いカット割、意表を突く演出、軽妙な語り口で綴る戦中派の悲哀。大正生まれか明治生まれか、平成/昭和ディスりと同じ構造でなにも変わら…
U-NEXTにて。戦中を経た戦後のサラリーマンの生活。天国でもなく地獄でもなくただ「楽しくない」日々が、泥酔して決まった小説家デビューで思わぬ展開に。軽妙なコメディとして描かれるが、裏には強い戦争と…
>>続きを読む面白くない、とボヤくのが常習の江分利満氏。
一躍時の人となりながら、時代に残されそうになる彼の哀愁が味わい深い。
もはや小林桂樹の独壇場。
ナレーションの間合いのとり方とか聞きやすくて面白い。
終盤…