「切腹」という行為が当時の武士にとってどういうものなのか、時代背景と共にかなり親切に分かりやすくしてくれてる。
もちろん話は重たいが時代劇でもかなり見やすい作り方をしてるので、ちょっとグロいというか…
武士の精神を批判的に皮肉をもって映し出しているが、現代にも通じるものを感じた。伝統を重んじるあまりかえって障壁となるものが今日多いが、それは刀や髷のように具現化していない。この作品ではそれをめちゃく…
>>続きを読む小林正樹なら『上意討ち』のほうが好みだが、久々に観てもやはり秀逸と思う。
中盤もっとサクサク行ってもいい気もするが、ずっと緩みがないのも映画館では疲れるのかもしれない(DVDでしか観たことないので)…
細々とした生活をするよりも潔く切腹したい、玄関先を貸して頂きたい。
金銭を要求する口実の切腹、
つまりは貧乏浪人のゆすり、たかり。
申しつけられた井伊家の武家屋敷は、相手の狙いをわかって…
このレビューはネタバレを含みます
井伊家の屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が現れ、「日々の食い扶持もままならず。このまま飢えるよりは潔く腹を切りたい。切腹のためにため庭を拝借したい」と申し出る。
井伊家の家老である斉藤勘解由(さいとうか…
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