武士の面目が上辺だけを飾るものになってしまったと嘆き体を張って批判する浪人。
武士たちによって死に追いやられた娘婿の無念を訴え、庭砂を投げ人を盾にし、変な格好の構えで抵抗する。
かっこ悪いけど美しい…
圧巻!
「切腹」というテーマに独特の武士道文化に倫理観を投げかけるメッセージ性
そしてエンタメとしてもどんでん返し的な面白さがしっかりあって面白い!
仲代達矢の存在感、引き込まれる演技、迫力がある荒…
アンチ侍映画というととても安易な言葉しか出てこないのが悔やまれるが、その精神性はとても衝撃的だった。仲代達也や三國蓮太郎に丹波哲郎など錚々たる顔ぶれに、その重みと迫力に圧倒された。この時代の俳優にし…
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この2時間、現在という時間軸において、ずっと同じ場所だという事がウケる。
表層的な日本的美学を一蹴するのだけれども、その手段が日本的美学であるという矛盾……というかチャレンジ精神。"粋"と"間"。…
娘婿を切腹させられた舅による復讐。
井伊家の上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が現れ「切腹のためお庭拝借」と申し出る。
当時、生活に困窮した浪人が「切腹する」と言っては、庭や玄関を汚されたくない人々か…
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衝撃的な映画だった。浪人と井伊家、立場が違うから、相容れない。それぞれの曲げられない意地とプライドがぶつかり合っていた。津雲半四郎の最後、刃ではなく鉄砲でとどめを刺されるシーンは、武士(刀)の時代の…
>>続きを読む撮り方と脚本と演技がすごくてとても面白かった。現代にも通じる権力者の保身、人間のプライド、差別感情や貧困といった普遍的テーマ。先の読めないサスペンスフルなストーリー。復讐のカタルシス。仲代達也の迫力…
>>続きを読むゾクゾクした。武家の官僚的な側面は批判するものの、その一方で受け継がれてきた武士道の美学は尊重するという、価値観の衝突が堪らない。乱世を生き抜いた武士と、泰平の武士とで、武士道精神や武道そのものにお…
>>続きを読む松竹株式会社