娘婿を切腹させられた舅による復讐。
井伊家の上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が現れ「切腹のためお庭拝借」と申し出る。
当時、生活に困窮した浪人が「切腹する」と言っては、庭や玄関を汚されたくない人々か…
このレビューはネタバレを含みます
衝撃的な映画だった。浪人と井伊家、立場が違うから、相容れない。それぞれの曲げられない意地とプライドがぶつかり合っていた。津雲半四郎の最後、刃ではなく鉄砲でとどめを刺されるシーンは、武士(刀)の時代の…
>>続きを読む撮り方と脚本と演技がすごくてとても面白かった。現代にも通じる権力者の保身、人間のプライド、差別感情や貧困といった普遍的テーマ。先の読めないサスペンスフルなストーリー。復讐のカタルシス。仲代達也の迫力…
>>続きを読むゾクゾクした。武家の官僚的な側面は批判するものの、その一方で受け継がれてきた武士道の美学は尊重するという、価値観の衝突が堪らない。乱世を生き抜いた武士と、泰平の武士とで、武士道精神や武道そのものにお…
>>続きを読む言葉が難しかったので序盤であらすじを読んでから視聴。主人公の半四郎が、病気の妻子の為に金を作ろうと城へ出向いたが情けのひとつも無しに切腹させられた娘婿の求女の復讐をしに井伊家に行く話。
こんなに古…
このレビューはネタバレを含みます
武士にとっての「切腹」が持つ意味や、その儀式がいかに冷酷で恐ろしいものになり得るかが、強く印象づけられる作品でした。
逃げ場のないような閉鎖的な庭のセットが象徴的で、そこで仲代達矢が静かに、しかし…
圧倒的なシナリオの力。
井伊家の庭先で切腹を願い出る浪人。入れ籠構造のように二転三転する物語。切腹の理由が明かされてゆきながら、真実だと思っていた姿が入れ替わる様子はさながら羅生門
やがて見えてく…
松竹株式会社