フィルム・ノワールの世界Ⅱ
初めてのニコラス・レイをスクリーンで観る幸運に恵まれる。
ヌーヴェルヴァーグを夢中で追いかけた者なら誰でもニコラス・レイやジョセフ・ロージーの名に甘美な響きを感じずには…
ニコラス・レイ監督の前作「孤独な場所で」同様、暴力的な男が主人公。
ロバート・ライアンの刑事が、少女殺人事件追う。
裏表のような二本だが、こちらは都合のよいハッピーエンド。
娘を殺された父親が復讐…
盲目のアイダ・ルピノと同じく、刑事ロバート・ライアンも孤独の中を手探りで進んでいる。刑事が生きづらい都会に戻り雪原との物理的な隔たりが生じるにつれ、孤独な魂は重なっていく。
ニコラス・レイの「距離」…
レイの暴力衝動二本立て。娘殺しの復讐という明確な暴力の理由を持つ田舎オヤジを前に、漠然とした暴力衝動しか持たぬ都会派主人公のふらつきっぷりたるや。最初の警官殺しのエピソードをもっと見たかった。@シネ…
>>続きを読むめちゃくちゃ面白い。刑事という仕事に疑問を抱いていて問題を起こしていた男が「孤独」について再確認することになる出会いと出来事が起こる。孤独な場所で、と同様、プロット自体が変化球で面白い。らせん階段思…
>>続きを読むこちらも傑作。個人的には「孤独な場所で」の方が好きだが、本作との二本立てを組むヴェーラのプログラム最高。ひとりで土曜日に映画館で寂しく映画を観てると、土曜日の夜なのに世界に忘れられているみたいで、な…
>>続きを読む冒頭、3人の男が支度する場面が連続して、それぞれの境遇の差を見せていくのが手際が良くてしびれる。
あとはロバート・ライアンとアイダ・ルピノ共演というだけで、テンションが上がってしまう。アイダ・ルピ…