ダンカンの一挙手一投足に本物のヤクザっぽさが滲み出ててとても怖かった。マジで。
人々の蠢きを長回しで捉える感じ。いつもの黒沢清だ。
車によるしつこい尾行、ボスとの延々と続く鬼ごっこなど、忘れられない…
意味があると信じていた暴力が、全て虚無に還る瞬間を捉えた映画。
人間は、暴力的な行為を行うとき、必ずなんらかの独自の論理に基づいて動いている。
論理的思考を排除した行為を、人はしない。
たとえ、…
このレビューはネタバレを含みます
積まれた砂利の上を、作中あれだけ画面上を動き回っていた阿部サダヲら演じる部下たちが、生命活動を著しく奪われた状態でずり落ちていく過酷なショット。死と運動の連関のイメージが最高潮に結晶化される素晴らし…
>>続きを読むTSUTAYAにも並んでおらず、Amazonでは価格が高騰しているためなかなか見れなかったものの、大学の映像資料室のリストで発見し、視聴。
一言で言えば、どこをとっても「黒沢清の映画」であった。
…
☆☆☆★★
哀川翔主演のVシネ劇場公開作品。監督は黒沢清。
何と言うか…実に不思議な作品。
ストーリーは、愛する娘を誘拐殺害された男が復讐を果たす場面から始まる。
絶えず時系列を行き来する編集…
このレビューはネタバレを含みます
(クリーピーとcureのネタバレも含む)
この映画は
たけし映画っぽいし
ヌーベルバーグっぽいんだけど
ちゃんと黒沢清の映画
北野武映画を完全に意識してやってて
役者が北野武の常連ばかり
大…
ドラマで引っ張ることをやめ、ダラダラした「日常」と「殺し」を同じトーンで無秩序に構成していく。
この手法って最初は衝撃だったけど、独特の演出にも癖みたいなものが見えてきて、慣れれば「ああ、この感じは…