小津映画でいちばん好きかも??となった 晩春の母娘ver.と言ってしまえば簡単だけど、晩春で父・笠智衆へのただならぬ偏愛を振り翳していた原節子が、本作では全登場人物から好意を向けられつつ本命の娘・司…
>>続きを読む【小津の大傑作】
むかし若い頃に(といっても30歳くらい)見て、さほどとは思わなかった映画だけど、最近久しぶりにスクリーンで見て、「うーん、すごい傑作だったのだ!」と感じいりました。
まず、脚本…
一言、小津を倍速視聴する輩に人権はない。
笠智衆を凌いで常に孤独を強いられる原節子は、文字通り小津的女性像の象徴として彼の生涯と同じく画面内では常に独身を貫く、設定上では既婚者であろうと彼女が伴侶と…
終始暗い映像だった東京暮色と比べてだいぶコメディ。
けれど親戚友人の厄介さが際立っていて
複雑に絡み合った物事に巻き込まれる原節子に同情せざるを得ない。(厄介な田口)
主題はそこではないんだろうけ…
小津監督末期の作品なので、小津作品常連の原節子が母親役とは感慨深いですね。
「彼岸花」に続いて中井貴一の父親である佐田啓二が出ています。
演技に関しては中井貴一はいいと思うが、ルックスに関しては父親…
娘役だった原節子が今作では母として娘を送る。
夫亡き後、職業婦人として働く母秋子。長く伸ばした爪はギラギラとマニキュアが塗られ美しく整えられている。艶かしい。
亡き夫の友人達は酒を飲み交わしては下世…
小津は東京タワーをどう撮るのか
ど頭がそれなのでネタバレですらないが、上が途切れているし下も途切れている真ん中辺りを、画面中央に据えている。「三丁目の夕日」を見ていると未来への希望の象徴に感じられ…
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