冒頭、葬式があり故人の友人三人(佐分利信、中村伸郎、北竜二)が未亡人(原節子)の娘(司葉子)の結婚の世話をする流れからの親子と結婚をテーマにしたコメディ。
古い映画は必然的に「今見ると違う」もので…
原節子のお母さん役とっても合ってる。
人物だけを撮るとき毎回襖が横写ってるのは小津監督のこだわりなのかな?
その御蔭で人物が際立って見えるし、画面構成がきれいに見えた。
平山さんは気の毒だけど、後…
【第36回東京国際映画祭にて小津安二郎生誕120年特集上映開催中!】
とんでもなく面白かったです。
陽気な音楽や登場人物たちの抑制された笑顔の表情で勘違いしてしまいそうになりますが、本作で起こる出…
娘役だった原節子が今作では母として娘を送る。
夫亡き後、職業婦人として働く母秋子。長く伸ばした爪はギラギラとマニキュアが塗られ美しく整えられている。艶かしい。
亡き夫の友人達は酒を飲み交わしては下世…
[母も女性も強い]
「晩春」が娘を嫁にやる父親の喪失感を痛烈に描いていたなら、こちらは、娘を嫁にやる顛末と母親の寂しさを描いている。
しかし、その母親秋子の原節子は、「晩春」で父親の笠智…
佐分利信、中村伸郎、北竜二のトリオのやりとりが最高におもしろいですね。よくもまぁ会話がポンポンと出てきますわ。『彼岸花』もこのトリオでしたね。岡田茉莉子のしゃしゃりっぷりと勝気な性格がかわいくって…
>>続きを読む監督は小津安二郎、脚本は監督と野田高悟の共同執筆によって製作された1960年の日本映画
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“父と娘”、“結婚”というのは、小津安二郎が描き続けたテーマだ。「晩春」はその究極型だった。この作品でも“…
ここしばらく、十日おきぐらいに小津安二郎監督作に接しているのですが、観てる間はそれまでのイヤな事なんてすっかり忘れちゃう。温泉好きの人が旅行に行ったり、女性がエステに寄ったりするのとたぶん同じ…至福…
>>続きを読む(C)1960 松竹株式会社