普通の犯罪映画の文法を大きく逸脱してるので昔見たときはあんまり面白いと思えなかったが、あれから十数年、この手の映画に対するチューニングを覚えたためか見返すとだいぶ飲み込みやすかった。
ビルの間に梯子…
「狼は天使の匂い」は、カナダに逃亡した主人公が、ある事件をきっかけにギャング組織に巻き込まれることから始まる。
初めてギャングのアジトに連れていかれたときの緊張感は、観る者の心を掴む。
そこから…
ルネ・クレマン監督の観る
謎の集団に追われてるトニーは
フランスからカナダへ逃亡。さ
らに逃げるがチャーリー率いる
犯罪グループに捕まる破目に
長いです
チャーリー一味が計画してる強奪実行す
る…
このレビューはネタバレを含みます
トニーの逃亡劇は操縦していたヘリコプターの墜落事故から始まった。事故で大勢のジプシーの子供を死なせてしまい、怒り狂ったジプシーに追われる身となったトニーはパリからニューヨーク、さらにはカナダのモント…
>>続きを読む「殺意の夏」の原作者としても知られるセバスチアン・ジャプリゾが作家デイビッド・グーディスの小説「暗い金曜日(原題:Black Friday)」を脚色し、ルネ・クレマンが監督した犯罪映画。
音楽はフラ…
『狼は天使の匂い』('72仏)観た。ジプシーに追われる男が別の犯罪一味に囚われる話し。'70頃の色と匂い、少年のどろぼうごっこみたいな大人の犯罪ごっこ、敵と味方も変わるし、そこに少年時代の映像が時に…
>>続きを読む冒頭の散らばるビー玉がすべて、結局今作で一番いいのはこの場面かもしれない。万博のアメリカ館(変な建物)での追っかけ合い、走ってくる主人公を捉えたカットはそのままエスカレーター上の男を映し、位置関係を…
>>続きを読むクライムメロドラマとでも形容いたしましょうか。
監督は、『禁じられた遊び』『太陽がいっぱい』などの名匠、ルネ・クレマン。
飛行機事故で大勢の子供たちを死なせることになってしまったトニー。
この事故…
「映画っちゅうのは雰囲気なんや!」ってことですか、ルネ・クレマン先生。たしかに冒頭のルイス・キャロルの引用からして雰囲気があり過ぎる。そしてユルい犯罪計画の中には謎めいたフラッシュバックと「男は永遠…
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