最早説明不要の感がある本作。普通に感想言ってもつまらないので、ここは原作との比較をしながら論じてみようと思う。
野坂昭如氏執筆の『火垂るの墓』は「饒舌体」と呼ばれる非常に独特な文体で書かれており…
久しぶりにこんな刺さる作品をみた
エグいくらいダイレクトに伝わってくる心理描写、節子のためにどんどんエスカレートしていく様は心抉られたし登場人物それぞれの想いがよく伝わってきたから余計救いのないもの…
高畑勲
現代でも同様の少年少女が現れてもおかしくない 物語の本質は戦争よりも、清太の未熟さにあると考える 節子が亡くなって清太がスンとしているのは、自分の行動を省みて後悔できるほど成熟していないから…
目を背けたくなるけれど、背けてはいけないと教えてくれる映画。
目を背けたくても、背けられない映画でもある。
何度観ても心に刺さるけど、心が無い人にはまーったく響かないのだろうなという怖さもあり………
昔は金曜ロードショーで夏が来るたびに放送されていたもので、子供の頃は特に意識せずに流し見していた気がする。
いつからか悲しい映画という印象だけが強く残り、再び見返すことを避けていた映画。
終戦80年…
© 野坂昭如/新潮社, 1988