成瀬巳喜男のカット割りは細かいが、動きや台詞のつなぎが滑らかで割っているように見えない。
銀座のバーで働く女性たちは、身も心も削って男性客を喜ばせる。そんな世界をヒエラルキーも含めて残酷に描く。そし…
なぜか成瀬のミューズとは呼ばれない高峰秀子が、銀座のバーに雇われるママに扮したメロドラマ。
海外で評価されることもほとんどなかった成瀬だが、「大した事件も起こらないのに何故か最後まで見てしまう」映…
素晴らしい…胸をかき乱されるのに、どこか落ち着くところがある。巧すぎる。
どんな男にも靡かぬ主人公が、唯一「好きな人にお金の話をするのは嫌だった」と気持ちを落とす相手である藤崎が森雅之によって狡く渋…
銀座バーマネージャー小松仲代達矢が、夫の骨壷にラブレター💌と写真を入れた純情な未亡人矢代圭子高峰秀子をスカウトして五年、圭子は、性欲に駆られた男性客の誘惑を振り切り雇われマダムに出世したが、密かに想…
>>続きを読む〜成瀬巳喜男命日・ユリイカ特集に倣って〜
お傑作です。黒澤明が「「成瀬さんは、短いカットを積み重ねるが、それを継いだのを見ると、決してそうは見えないで、一つの長いカットのように見える。見事に流れてい…