いやはや素晴らしい。
叙情的で、感動。
決して映像が訴えるものが多いわけではないが、自然な感情の発露は確かなるエネルギーを持つ。
純粋無垢な小さな義妹の存在がコントラストになり、少年の葛藤と情動の…
ステップファミリーの難しさを少年の視点から描く繊細な作品
やたらと横移動の多いシネスコ構図が印象的だが、生活感のある風景が広がっていることは印象的。小5の息子を持つ水上バス運転手の根上淳と、4,5…
シネスコの画面を見事に生かした清水宏の横移動の撮影が画面の広がりを、そして室内の奥行きを強調するような固定撮影が画面の透明感というよりも寧ろ抜けの黒さを強調する。戦後の小津と同じように亡き母の存在を…
>>続きを読む泣哭。母の犠牲=家族主義、とても巧みとはいえないシネスコ(撮影は石田博)。にもかかわらず、である。こどもが弱音で発する作文のナレーションと総出した家族へのトラッキング・アップがこちらの胸を詰まらせ、…
>>続きを読む淡島千景が出演しているということと鳥が重要なモチーフとなっているという意味で五所平之助の『黄色いからす』を思わせる。
右から左に執拗にカメラを移動させることで、逆から動くシーンの重要度が浮かび上が…