[] 60点
アレクサンドル・ソクーロフ長編七作目。『セカンド・サークル』『ストーン / クリミアの亡霊』から続く三部作の三作目。壁に張り付いた階段が地面まで届かずに途中で終わってる近代的な工業ビ…
映画を浴びる様に見るにつれて本を読まなくなった私がもちろんロシア文学への造詣などあるはずもなく、とりあえず「タルコフスキー的でタル・ベーラ的」と言うのが精一杯。
たった一時間ちょいでこの世界観、ム…
タルコフスキー監督の教え子であり、後に昭和天皇の物語「太陽」(2005)を手掛けるソクーロフ監督の中期作。ストーリーはドストエフスキーの「罪と罰」を、映像はフランス画家ユベール・ロベールの廃墟画(今…
>>続きを読む目が覚めるような鳥の羽ばたき
水面に白く光っている
地下水道を利用した音響が
人々の苦しみ
餓えや乾きを反響させる
地を這う白い水蒸気
命が果てていく
次第に巻き起こる白い嵐
グスタフ・マーラ…
常時、湯けむり(?!)の上がる画面をゆっくり横断するカメラの何しでかす感が凄いんだが、ただそれだけという。ラスト、大きな野獣の像の下に潜る主人公が、見上げた場所に見つけた乳首みたいな物を舐める場面の…
>>続きを読む1990年代に撮られた作品と思えないくらい戦前の作風。
上なのか下なのか、右なのか左なのか。
何を映しているのか、時間も平衡感覚も失う。
水と霧に囲まれた、退廃した街と人々の心模様!?
タルコフス…