終戦の玉音放送から始まって、「あ…」という静かな衝撃。
見終わったあと反芻してしまう悲情城市というタイトルも素晴らしいけど、A City Of Sadnessという英題も良い
トニーレオンを使いた…
侯孝賢は「歴史を語る」ことの困難さと誠実さを、形式美と抑制された感情で描き切る。
ロングショット、ワンシーン・ワンカット、低めのカメラ。
どれもが観客の視線を導くのではなく、その場に居合わせる感覚を…
歴史をつかまえる大きなまなざしと、人を描くための鋭敏な耳。
観るべき映画ほど、見づらい場所にあることを嘆かわしく思いながら、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の代表作を、ようやく観ることができた。そして…
侯孝賢の代表作の一本。脚本は呉念眞、朱天文という侯孝賢の常連。45年から'49年までの激動の4年間を背景に林家の4人の息子たちの人生を通して、台湾史を描いた力作。息子たちのキャラを作り過ぎているよう…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
本作は、物語的に進行しない。終戦と、それにともなう環境の激しい変化が、本作の社会的背景であるが、そのなかで特定の人物に焦点を当たることがない。終盤の内容から巻き戻し、全体を見渡すことによって、本作の…
>>続きを読む今や入手困難となった貴重なDVDを、台湾大好きな義姪から借りて、有り難く鑑賞。心広き彼女に感謝❗️
ヤクザ間の抗争、親兄弟の強い絆等から台湾版『ゴッドファーザー』の感あり。ただ、日本降伏直後の複雑な…
なんとかDVDを入手して鑑賞した。これまで観た5本の侯孝賢監督作品の中では、最も好きな作品だった。ちょい長いけど力の入れようがビンビンに伝わってきて興奮した。まさに歴史の一片を見せつけられた感覚。ず…
>>続きを読むトニー・レオンの確かなる演技力に鳥肌が立つ。
聾唖者という難役をまだ僅かなキャリアを感じさせずに、自然体かつオーラも漂わせながら演じ切る。
まさに歴史ドラマであり、その動乱に翻弄された者たち。はっ…