このレビューはネタバレを含みます
☆☆☆☆★★
【ファーストシーン】
画面は真っ暗だ。微かに時計の時を刻む音が聞こえ、小鳥のさえずる声も聞こえて来る。
やがて少しずつ画面に光が入って来ると、どうやらベッドらしきモノが確認出来る。
…
容赦なく時は流れる。
今、この瞬間も未来であり現在であり過去なのだ。
男は過去に生き、女は未来に生きるいきものなのかもしれない。
言葉は万能ではない。
行間を感じる画が語られない言葉を映す。
父…
「切ない」とか「ひかりとかげっっ」とか簡単に使いたくないが、光と影が美しい、切ない映画。ホント。
メロドラマである。
『ミツバチのささやき』の方が優れている、そういう向きもあるだろう。
でも光と影…
映画が光と影の魔術だという事を再確認させられる傑作。
冒頭の主人公の暗い部屋が、陽の光で徐々に明るくなっていく様が美しく引き込まれる。
『ミツバチのささやき』と同じく淡々とした雰囲気に、時間の流れが…
映画通息子の置き土産で初エリセ監督作品。美しい柔らかな映像、美しいピアノの調べ或いは民俗的な音楽♪
父親の行動は凡人の身には理解できないがスペイン北部の美しい風景と多感な少女の表情、宗教行事、音楽と…
好きな小説に出てくる映画だったのでずっと気になってたのだが、やっと観ることができた。
映像も美しく、悲しくも温かい映画だったけど、ウーン、こんなに評価高いのが不思議に思ってしまった。
まだ観るには早…
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