美術セットが隅々まで素晴らしく、シュールで耽美で不穏で筆舌に尽くしがたい。
主人公が列車に乗って療養中の父の見舞いにサナトリウムを訪れるところから始まる。療養所の中は荒れ果て、父は今にも死にそうだ…
このレビューはネタバレを含みます
ブラザーズクエイの砂時計サナトリウム日本公開が発表になって、それより前にしかも実写化されてる作品がある!ということで観たかった作品でした。
クエイ版では終始画面が暗くてストーリーも茫洋として(それも…
このレビューはネタバレを含みます
美術と編集が素晴らしい。特に美術は今まで観てきた映画の中でもトップレベル。必見。
ゲルマンやアンゲロプロスを思い出していたが、他でもなく『ドグラ・マグラ』であった。
『バルタザール・コベルの驚く…
映画館の暗闇に足を踏み入れた瞬間、私は直感した――今夜、私が目にするのは、ただの映画ではない。これは時間と空間を超え、心の深層にまで侵入してくる、異次元の体験なのだと。スクリーンに最初のフレームが映…
>>続きを読む淀んだ迷宮をぐるぐる回っているようで、妖しくも美しい世界にたっぷりと魅せられた。出来事を理解しようと試みたけれど、その難解さに追いつくのに必死で、どう足掻いても解らない羅列がまた永遠の悪夢を体感させ…
>>続きを読む車窓.飛鳥,列車,青白車掌,下車,廃屋敷,女,食堂,蜘蛛の巣,ボロケーキ,先生呼び,眼健診,患者病室,外.子供.鹿,来訪者自分,母親,子供扱い.叱られ,天手伸ばし歌い集団,覗き,女,引っ張り込まれ,…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
原作:ブルーノ・シュルツ
圧倒的な世界観と映像美に脳内揺さぶられた...。
不穏な寒空を飛ぶ黒い鳥のショットから、引きでみせる車窓となり生気のない乗客たちが映し出されるファーストカットで心鷲掴…
【廃墟と夢の構造について】
動画版▽
https://www.youtube.com/watch?v=mPkAYxElWTY&t=221s
先日、シアター・イメージフォーラムで『ハイパーボリア人』…
このレビューはネタバレを含みます
ビジュアルが素晴らしすぎる。幻想的で退廃的な夢の中を彷徨うが如き映画体験。セットの数はそこまで多くないものの、目まぐるしく切り替わる光景が奥行きのある世界を作り出している。これはすごいものを見た。…
>>続きを読む