このレビューはネタバレを含みます
原作:ブルーノ・シュルツ
圧倒的な世界観と映像美に脳内揺さぶられた...。
不穏な寒空を飛ぶ黒い鳥のショットから、引きでみせる車窓となり生気のない乗客たちが映し出されるファーストカットで心鷲掴…
冒頭の異様な雰囲気漂う列車の長回しから只者じゃない感。ホロコーストの犠牲となったユダヤ人作家ブルーノ・シュルツが書く『砂時計サナトリウム』が原作。
埃まみれの廃墟病院や廃れた街で虚な目をして過ごす人…
「サラゴサの写本」(1965)のヴォイチェフ・イエジー・ハス監督によるシュールな幻想絵巻。カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。原作はゲシュタポに射殺されたユダヤ系作家ブルーノ・シュルツの「砂時計サナトリウ…
>>続きを読む「サラゴサの写本」では、登場人物の回想の中で登場する人物の更なる回想の中で登場する人物の更なる回想に登場する人物の夢の中の〜といったような、無限に広がる多重構造を描ききった怪作であったが、今回は同じ…
>>続きを読む・作りたい画を繋げていった、ストーリーよりも世界観重視的な映像作品なのかなと。
・最初の音楽の不穏さにどきどきしたけれど音楽だけだった。
・廃墟好きな人におぬぬめ。
・いい建物。
・ここ綺麗だったん…
面白かった。ホドロフスキーっぽいと勝手に決めつけて敬遠してたのがバカだった。部屋に何体も並ぶマネキンだったり、光源がないのに光で照らされているベッドだったりと幻想小説を視覚化したイメージの連鎖が最後…
>>続きを読む『たくさんだ、時間から手を引け、時間とは触れてはならぬもの、挑発してはならぬものなのだ!空間だけでは不足なのか?…だから、神かけて、時間に手出しをするのはやめてくれ!』ブルーノ・シュルツ「砂時計サナ…
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