幻の名作、日本スクリーン初公開との事で仕事帰りに参戦。
バーバラローデン唯一の監督、脚本、主演作品とは思えぬ、切実なネガティブ表現の横溢に驚かされた。
流されるだけの人生に溺れ死にそうになりながら…
描かれざるをえなかった偶然のカットたち
私は自分の世界に閉じこもるように、自分には何の価値もないと確信して人生を過ごしてきました。自分が何者なのかわからず、あちこちに出没し、プライドもなかった。自…
2025/349本目
ペンシルベニア州の炭鉱町に暮らす主婦ワンダは、夫と離婚し、子どもも職も失い、無一文で街を彷徨う。偶然出会った小悪党ノーマン・デニスと行動を共にするうちに、彼の犯罪計画に巻き込ま…
バーバラ・ローデンは登場した1カット目から人生の全てを放棄しているように感じた。常に動きは鈍くて、物覚えも悪くて、手取りと額面の違いもよくわかっていない感じが、搾取を受け入れているし、ものごとをちゃ…
>>続きを読む死ぬほど面白い。
ありきたりな逃避行だが、説明的描写がないながらも悲哀感や無力感がダイレクトに伝わってくる。
同じようなストーリーのリバーオブグラスとは対照的で、もはやどうすることもできない絶望感…
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