このレビューはネタバレを含みます
2022年3月 U-NEXTで
・全編ずっと寒そう。
・キム・セロンのデビュー作なのか。最初の父親との最後の二日間、映画全体を通して見るとそこで楽しそうなのがまた悲しいのだが、このシーンの彼女の笑顔…
フランス籍韓国人女流監督ウニー・ルコント自身の1975年幼少期の体験を綴った作品。脚本に惚れ込んだ巨匠イ・チャンドンがプロデュース。冬枯を想わせる色彩の景色と静謐なピアノソナタで開始早々に哀しい予感…
>>続きを読むどんな監督でも人生でこれぞの一本を
何故か奇跡として撮る事が出来る。
そんな風説がありますけども
これはそんな範疇に居てないぞ。
大人が知りうる言葉と感情を
まだ表現出来ない何故ならそれが
正確には…
静かに語りかけてくる
でも全てを見せてはくれない
非常に無駄のない演出であるものの、主人公の感情がとっても響いてくる
孤児院に行くことになった本当の理由は?
ラストの彼女の目に写ったものは?…
大好きな父親に連れてこられた孤児院、孤児になったと認めたくない少女は父の迎えを待つ。
現実を受け入れ自我を確立していく力強さと、少女性を捨てざるをえない儚さを"アジョシ"のキムセロンが純粋かつ強い意…
ルコント監督の実体験を元にした映画だそうだが、最初から最後まで胸締め付けられる内容。大好きな父親に突然見捨てられてカトリック系の孤児院に引き取られる9歳のジニ、捨てられたことを理解できずに必ず迎えに…
>>続きを読む子どものこころが心臓を掴むように入ってきてしまい、どうにもヤバい作品。寂しさや切なさ、愛情への飢餓感、孤独、身の置き場のなさ。
こんな小さな子どもをこうした世界におくのは本当に心苦しい。身もだえす…