このレビューはネタバレを含みます
少し滑稽で不気味さも感じる映画だった。
対照的な男女の考え方の対立を中心に描いたストーリー。哲学的で広い視野を持つ自己中心的な男と、合理的で現実的な女が対立して口論するシーンがほとんどという印象だっ…
本物と贋作についての議論。美術館にあるから芸術品として認識される論など、美術の専門家同士の知的な言語を用いた講義の会話劇はそれ自体とても興味深いし、その会話が行われているちいさな自動車がかけていく田…
>>続きを読むキアロスタミ監督なりに"ヨーロッパ"だからできることを考えてみたのではないだろうか。
言語や文化というのは嘘をつく。コミュニケーションをしているつもりでも、異なる言語やバックボーンといったものの中…
2016年 映画鑑賞036 (おうち006)
気分を選ぶ作品でもあり、個人的には映画で会話劇(しかも字幕)の楽しみ方が分からないのかもしれません。
とは言え、イタリアの美しい一日の情景や二人の関…
結婚している人(新婚、夫婦生活が長い方いずれも)にオススメ。ジャンルがサスペンスなのかラブストーリーなのか微妙な立ち位置。劇中、英語、フランス語、イタリア語が入り乱れますが、主役二人の使用言語が変わ…
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演技が、本当か、分からなくなる。正に本物の贋作的関係性。真実を隠すように言葉が英語・フランス語・イタリア語とごちゃ混ぜ。ビノシュの巧みな切り替え、流石です。カメラの動きもゆったりながら計算されてて、…
>>続きを読むこの映画のやり口を思い知る前までは当たり前に受け止めていた前提がどんどん覆されて、何が嘘で何が本当なのか、わからなくなっていく。全てが疑わしくなる。けど、やっぱり最初の前提が本当な、の、か、な、ぁ、…
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