「地獄門」
色彩が非常に美しく、人妻に惚れ込むという内容とは裏腹に画面全体が華やかな作品である。内容も90分弱でまとまっているため観やすい。録音の方法もあってか、序盤全く台詞が聞き取れなかったが、…
平安時代の衣装の色彩の涼やかな艶やかさと、自然と建築、月明かりや灯りと影、全てがいくら見ていても飽きることのない手触りの映像でした。
ショットも鑑賞者の心と呼応するようで、ひとつひとつが本当に宝物の…
極彩色で描かれた悲しき人間絵巻。
同時期に作られた『羅生門』の白黒の平安ディストピア心理サスペンスとは対照的に『地獄門』は極彩色の絢爛豪華な貴族と武士の人間模様。『羅生門』が下人や杣売りといった庶…
「愛ゆえに堕ちた武士の運命――美しき女房への狂おしい執着が導く、悲劇の結末。」
平安時代末期、都は源氏と平家の抗争に揺れていた。ある夜、源氏の軍勢が上皇の御所を襲撃する。混乱の中、上皇の身代わりと…
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