夏の嵐に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『夏の嵐』に投稿された感想・評価

カミロ・ボイト原作「官能」をヴィスコンティが映画化。オーストリア占領下のヴェネチア。オーストリア将校とヴェネチアの伯爵夫人の恋。絢爛豪華、様式美のオペラ的絵巻。好みでは「山猫」。
サンケイホールにて
Ryoma
4.7

大傑作だ!!!
前半部分は「身分/階級の異なる男女が戦争という決して抗うことのできぬ社会の大波に飲み込まれ幾ら藻掻こうとも何処へも行き着くことのできぬ愛の不毛……」といったようなやや手垢のついたテー…

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324
4.5
破滅の壮麗。苛烈な青、裏切り。いくつもの禁を破る文字通りに不倫。ヴェネツィアの画と衣装がヤバすぎる。

19世紀のヴェネトで。イタリア統一後まだオーストリア支配下にあったヴェネトでのオーストリア側士官とイタリア 側侯爵夫人の悲恋物語です。ヴィスコンティがはじめて貴族を描いた作品になります。いわゆるヴィ…

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屋内シーンは全ショットが美しい、ほんとに美しい……!!ファーリーグレンジャーにお金貸すシーンの音楽の入り方がすごい!!けど不倫の末にこんなボコボコに傷つけあって、なんかこいつらに付き合ってらんないよ…

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kuu
4.5

桟敷+貸し部屋+バルコニー◎



監督:ルキノ・ヴィスコンティ
監督助手:フランチェスコ・ロージ
     フランコ・ゼフィレッリ
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
   スーゾ・チェッキ・ダミーコ

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このレビューはネタバレを含みます

ある種のピグマリオン効果なんでしょうか。期待に応えようと振る舞ううちに、理想の男を演じているうちに、もう一人の自分ができてしまった。それで騙すつもりが本当に好きになっちゃったんですかね。何より伯爵夫…

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熱に浮かされたような、不倫、恋、レジスタンス、そして戦争。
すべては引き潮のごとく、過ぎ去っていく。
プライドを奪っては、男は生きていけないのである。
残るのは「敗者」。絶望を抱えた「敗者」のみ。
4.6

オーストリアに占拠されているイタリアでかかるヴェルディに重なるVIVAイタリア、そこで出会ってしまうイタリア人貴族とオーストリア中尉、もうこの時点で結末は決まったも同然なのだが、窒息するような時間を…

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河
4.2

ひたすら人工的かつ美しい絵面で、思い描いていた理想というかファンタジーが叶わない、もしくは叶った瞬間崩れていくところが描かれていくっていう、見てるだけで最高な映画

国や家庭として理想とされているこ…

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