僕の村は戦場だったに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『僕の村は戦場だった』に投稿された感想・評価

木
4.3
20代のタルコフスキー、ほぼほぼスタイルが完成されてることに驚く。アイコンである森、霧、廃墟が効果的に使われ、印象的なショットが続く。戦争抒情詩として圧巻の完成度。

初期は劇伴が多くて、その点であまり好みではないけど、過去と現在のシームレスな接続や、洗練された有機的なショットの数々には息を呑まざるをえないし、今回は完全なモノクロ映像ということで闇夜のコントラスト…

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5.0
彼のつくる映画は全部詩みたい
水の滴る音、光と影、夢
わたしの居場所
4.1

実は初鑑賞。冒頭の手持ちカメラであろうショットや、カメラが人物に帯同して背景が動いて見えるショット(この撮り方何て言うんだ?黒澤明の映画にもあったような)など、寧ろカラトーゾフを思い出させる動的な撮…

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4.3

このレビューはネタバレを含みます

今までで一番見やすいタルコフスキー作品

戦争と子供を題材にしているように見受けられる。一番印象に残ったのは終戦直後のドイツでの描写。戦争の下で平等に死に至った子供らを見せつけられた。また、最後の砂…

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4.1

タルコフスキーにしては、緊迫感を出すために分かりやすくPOVを使ってみたり、かなり説話的な映像の作り方をしてるし、物語の中心にしっかり葛藤があってドラマをしようとしてることがわかる。そこに文句つけよ…

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タルコフスキーの3作目、そして長編第1作。少年イワンの村にドイツ軍が侵攻。村を焼き払う。両親は行方不明に。ドイツ軍が去ると、イワンは斥候として戦う。「危険だ、学校へ行け」と言われるが「いま戦わないの…

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4.2
白樺の森でのダンスは、モノクロでなければあり得なかった芸術表現だと思う。モノクロ映画はカラー映画の前段階ではなくて、全く別個の、独立した表現技法だと捉える必要があると思わされた。
Juzo
4.8

夢のなかでだけ、イワンは木々の間を走り回り、母の声を聞き、水辺で笑う。
でも目を覚ませばそこは、鉄と泥と死の匂いに満ちた現実。
それでもタルコフスキーは、夢の時間のなかにこそ、人間の救いがあると信じ…

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泥まみれの前半・中盤から、ラストの静けさに切り替わるところで、戦争の異常さをしっかり見せつけられた。どうしようもなさが解決されようとされることなく、ただ定められた終わりに向かっていくだけの物語。

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