黒々とした沼地の戦場に、彗星のように舞い降りる照明弾の美しさ。
原題は『Ivanovo detstvo』(イワンの子供時代)であり、邦題の『僕の村は戦場だった』を内容に沿って言い表すなら、僕の「居…
タルコフスキーの映画を観るとき、カメラの動きというものを彼がまるで一から発明し直しているような錯覚をおぼえるのはなぜだろう。絵巻物を映すように長い横移動をしては、人物の視線を、その後頭部を収めたまま…
>>続きを読む初期は劇伴が多くて、その点であまり好みではないけど、過去と現在のシームレスな接続や、洗練された有機的なショットの数々には息を呑まざるをえないし、今回は完全なモノクロ映像ということで闇夜のコントラスト…
>>続きを読む実は初鑑賞。冒頭の手持ちカメラであろうショットや、カメラが人物に帯同して背景が動いて見えるショット(この撮り方何て言うんだ?黒澤明の映画にもあったような)など、寧ろカラトーゾフを思い出させる動的な撮…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
今までで一番見やすいタルコフスキー作品
戦争と子供を題材にしているように見受けられる。一番印象に残ったのは終戦直後のドイツでの描写。戦争の下で平等に死に至った子供らを見せつけられた。また、最後の砂…
タルコフスキーにしては、緊迫感を出すために分かりやすくPOVを使ってみたり、かなり説話的な映像の作り方をしてるし、物語の中心にしっかり葛藤があってドラマをしようとしてることがわかる。そこに文句つけよ…
>>続きを読むタルコフスキーの3作目、そして長編第1作。少年イワンの村にドイツ軍が侵攻。村を焼き払う。両親は行方不明に。ドイツ軍が去ると、イワンは斥候として戦う。「危険だ、学校へ行け」と言われるが「いま戦わないの…
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