このレビューはネタバレを含みます
髪結いの亭主だなんて、なんて粋な邦題かと思ったら、原題のLe mari de la coiffeuseも同じ意味であった。
まず、女の床屋さんと結婚するのが夢、という主人公の純粋さである。ここに、…
少年の日の憧れの曲線と乳房と髪と匂い。
それを、美しいままにして、夢を叶えれば、「髪結いの亭主」になれる。
結婚した場所は、実に、美しく、官能と歓びの場所になり。接客中の彼女の仕事の邪魔をしながらち…
冒頭からひしひしとはかなさが伝わってくる。少年時代のノスタルジア、理髪店の甘酸っぱい官能の香り、ふくよかな夫人の艶めかしさ、豊満な乳房の匂い。シャンプーの、シェイヴィングクリームの、コロンの香り。そ…
>>続きを読む映像の美しさ、奇妙なインド風のダンス
そしてラスト。
全てが衝撃的で忘れられない映画となった。
差し込む光の優しさ、明るい色合いが画面に温かさをもたらしてくれている。とにかく繊細で美しい映像に目を…
少年アントワーヌは床屋が好きだ。
正確には、豊満な身体をした床屋の女主人、シェーファー夫人に魅了されている。
彼は将来床屋の女と結婚することを決意する。
そして月日は流れ、アントワーヌはついに理想と…
パトリスルコントの最高傑作。夫宛に残した手紙が大好きでノベライズ本まで買ってしまった。仕立て屋の恋と髪結いの亭主をたて続けに作った時のパトリスルコントは、これからのフランス作品を背負ってくんだなーと…
>>続きを読む最強レベルの物音フェチ映画。
シャワーの流れる音、ハサミが髪をカットする音、きれいなおねいさんがちょっとだけ立てる音、、
主人公の恍惚なるフェチズムが主体となっているだけあって、すごく酔いしれること…