わが友イワン・ラプシンに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『わが友イワン・ラプシン』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0

1935年は、スターリンの大粛清の直前。人々はまだ笑い、恋をし、演劇を楽しんでいるが、その背後では静かに「検挙」「密告」「粛清」の影が動き始めている。
ゲルマンは揺れる手持ちカメラと息苦しい狭い室内…

>>続きを読む
takara
4.5
現実を見ることに囚われた人間、見なければならないという決意をした人間の目に映るもの、その記憶。そういう印象。
ドラム三回で死の暗示。写真の撮影では不可能な時間の記録の再現だ。
4.5
奇怪なフォルムを持った脚本と、これまた躁病的に騒ぎまくる人々が行き交う、散文的な日々

家を包囲し凶悪犯を殺すまでの一連のシークエンスが素晴らしい。
市原
4.2

アレクセイ・ゲルマンの作家性という点では最も"らしくない"作品だと思うが、個人的にはこれがベスト。黒い鳥だかコウモリだかが右に飛んでいくシーンが忘れられない。なぜだか『アマルコルド』のような哀愁があ…

>>続きを読む

Мой друг Иван Лапшин
My Friend Ivan Lapshin

語り手が幼かった頃を回想する形で進行する、当時のソ連の高揚感を映し出す刑事ドラマ
スターリンによる暗黒時代の…

>>続きを読む
ルネ
5.0

1984年。アレクセイ・ゲルマン監督の、長編第3作目。 

監督の父で作家である、ユーリー・ゲルマンの原作を元にした作品。原作は連作らしい。

1930年代を舞台にした刑事物。当時子供だった作家が、…

>>続きを読む
5.0

主人公の幼少期
警察官の息子であった彼の目から見た
共産主義下での生活の様子と歴史の移り変わりが淡々と描かれる
同僚との質素で貧しい生活
厳しい規律
資本の横流し
密告
話の隅々から感じ取れる忍び寄…

>>続きを読む
こじ
4.1
当時のソ連の雰囲気が出てるのか

普通の刑事ドラマっぽくないシーンが多々ある。

部屋で自殺をどうやってするか思案するシーンは笑えた。

逮捕シーンも迫力あり。
TJ野
5.0
普通に面白い刑事ドラマ+WW2直前のソ連の異様な雰囲気。
ラストの兵隊が楽隊になって列車に乗り何処かへ行ってしまうところの不穏さ。後のスターリンの独裁を匂わせる。
モノクロをフルに駆使した映像も魅力。

あなたにおすすめの記事