1935年は、スターリンの大粛清の直前。人々はまだ笑い、恋をし、演劇を楽しんでいるが、その背後では静かに「検挙」「密告」「粛清」の影が動き始めている。
ゲルマンは揺れる手持ちカメラと息苦しい狭い室内…
アレクセイ・ゲルマンの作家性という点では最も"らしくない"作品だと思うが、個人的にはこれがベスト。黒い鳥だかコウモリだかが右に飛んでいくシーンが忘れられない。なぜだか『アマルコルド』のような哀愁があ…
>>続きを読むМой друг Иван Лапшин
My Friend Ivan Lapshin
語り手が幼かった頃を回想する形で進行する、当時のソ連の高揚感を映し出す刑事ドラマ
スターリンによる暗黒時代の…
1984年。アレクセイ・ゲルマン監督の、長編第3作目。
監督の父で作家である、ユーリー・ゲルマンの原作を元にした作品。原作は連作らしい。
1930年代を舞台にした刑事物。当時子供だった作家が、…
主人公の幼少期
警察官の息子であった彼の目から見た
共産主義下での生活の様子と歴史の移り変わりが淡々と描かれる
同僚との質素で貧しい生活
厳しい規律
資本の横流し
密告
話の隅々から感じ取れる忍び寄…