女性の多い家系におけるそれぞれの家族の生態を映し出す成瀬巳喜男監督1962年作品。豪華キャストの大所帯が絡み合う群像劇を通してしたたかに生きる女たちが描かれて、何ていうことのない日常の話が活き活きと…
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これは、めちゃくちゃ面白かった。説明セリフなしでも家族関係や、人となりがしっかりと立体的に伝わってくるのは、脚本と演出がとても秀逸だからなんだろうなぁ。
成瀬巳喜男版東京物語と評している方がいらっし…
高峰秀子は映画一作品見ていても三つみたくらいの満足感を得られる、好き。
コミカルなシーンだけではなくてシリアスなところも出てくるし見飽きない。それに様々な人が出てくるのだけど、それぞれキャラが立っ…
あれだけ大所帯を繰り広げていた前半から一転して息子である大沢健三郎が轢死することで母親である高峰秀子が不幸に見舞われてしまう成瀬の常套手段のようなものだが、笠智衆の存在だけが小津組の空気感を纏ってお…
>>続きを読む笠智衆と杉村春子が演じる夫婦が営む荒物屋が舞台。1男5女と亡き長男の嫁(高峰秀子)が織りなす群像劇。
ポンポン交わされる会話でそれぞれのキャラクターがしっかり描かれていて、16人ものスターを要して…