正妻と妾という関係性に実感が湧かず。このラストは確かに意外性あるが、当時としては尚更だったんだろう(1935年のキネ旬1位だし)。
千葉早智子の日本語の発音が明瞭で気持ち良い。
前年に本邦公開であっ…
東京に本妻:悦子と娘:君子がいながらも、夫はその生活が息苦しくて地方に後妻とともに暮らす
水と油のような夫婦
几帳面で感性鋭い妻
気ままにのんびり暮らしたい夫
しびれをきらした君子は、父を連れ戻…
とてもおもしろかった。成瀬巳喜男監督の初期の作品。ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を思い出した。男がいて女がいた。男が不在で、女がいる。女がいて、女がいる。同じ構図だった。すでに、…
>>続きを読むPodcast『シネマの前で論じること』に四世がゲスト出演しています。
4ヶ月連続成瀬巳喜男特集「成瀬、乱れ打ち」の第二弾『妻よ薔薇のやうに』についてさまざま話しています。
是非お聴きください。
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1935年キネ旬1位の成瀬巳喜男監督作。東京の妻子を捨てて信州の山奥で芸者上がりの女と子供を作り暮らす父、母は悲しみ紛らす詩歌に没頭、自分の婚期も近いので娘・君子は意を決して父を連れ戻しに信州に向か…
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